雪端為成の書斎

足りないのは小手先の描写力ではない、現実をも超える想像力。
Sound Horizon『天使の彫像』より
I write my first draft with my heart. THEN, I rewrite with my head.
映画『小説家を見つけたら』より

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三題話 01

なんとなく始める三題話。
お題を三つ、適当に辞書から引いてみよう。
「頭、乗客、クッキー」

……さて、時間制限は15分。
何が出来上がるかは、私にも分かりません。
(頭、乗客、クッキー)

<医者の呟き>

「どなたか! “乗客”の中にお医者様はいらっしゃいませんか!」
飛行機の中に響く、スチュワーデスの呼びかけ。
……いまはフライトアテンダントというんだっけ?
ともかく、どうやら急病人らしい。
客室乗務員の悲痛な声を耳にしながら私は“クッキー”を齧った。
私は、医者だ。しかも専門はもっとも難易度が高いといわれる脳外科だ。
もちろん医者としての腕前は十二分以上にあると自負している。
しかし、私は名乗りを上げない。
何故か? それは簡単だ。
今回、この飛行機に乗っているのは学会に出席した医者ばかりなのだ。
各分野のエキスパートが、この飛行機には乗っている。
脳外科の出る幕はないだろう、そんな事を考えながら、私は静かにクッキーを齧り続けたのだった。

ところが。
「次は、先生が診察していただけますか……」
なんと順番が回ってきたのだ。
飛行機の上で、脳外科の分野の病人を処置できるとも思えないが……

そして、数分後。私は、静かにため息をつきながら自分の席に戻った。
泣き叫ぶわが子を、抱えていまだ吼え続ける母親。
ファーストクラスの一番良い席に座っていたところから見ると、おそらく上客なのだろう。
そんな母親が叫んでいるのは、耳が痛いとぐずる子供の処置。
気圧の関係で飛行機に乗れば誰しも同じようになるものだ。
ところが、彼女はまだ息子が痛がっているとわめき続けている。
……必要なのは特効薬ではなく、わずかな忍耐。
そんな事を思いながら、この飛行機に乗っている百人近くの医者は一様に“頭”を抱えるのだった。

頭に浮かぶ言葉は一つ。
『馬鹿につける薬は無い』
つくづく、最近は馬鹿な親が増えたものだ。



所要時間11分。
反省:ストーリーと全く関係ない三題。もっと組み込めないと失格かと。明日以降に期待。
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  1. 2007/02/08(木) 04:19:30|
  2. 文章・考察
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